3月22日放送の『水曜日のダウンタウン』(TBS系)が、違法アップロードへの斬新な対策を行い、視聴者から反響を集めている。
この日、放送が開始されると、テレビに映された画面の大きさはなぜか1/3程度に。アスペクト比もずれていた上、背景は動画サイトでの違法アップロードの際によく見かける、青空と草原のイラストになっており、背景と画面には謎のキャラクターが被さって配置されていた。
この日のプレゼンターだったお笑いタレントの小籔千豊(49)は、いまテレビ業界が抱えている問題として、「違法アップロード」を指摘。この日は「水曜日のダウンタウン相変わらず違法アップロードされまくっている説」として、「この番組が違法アップロードの代表格」と紹介した。
小籔によると、ユーチューブには違法アップロード動画を自動で削除してくれるシステムがあるとのことだが、投稿者は画面を小さくするなどして引っかからないように対策しているとのこと。そこで今回番組ではあらかじめ画面を小さくし、「よくある画面風」で放送。これにより、「これを違法アップロードしたらさらに1/3くらいになる」と意図を説明。また、この日は「水曜日のダウンタウン違法アップロードランキング」として、過去の放送の中から違法アップロードされている数が多い過去の説を放送。画面は最初から最後まで1/3だった。
この日の放送に視聴者からは、「イカれた発想すぎて好き」「これをテレビがしてくるのは面白すぎる」「水ダウの制作陣、秀逸かつキレッキレ過ぎてて草」という反響が集まっていた。
「実はこの日の放送の予告は完全に伏せられており、なにが放送されるか分からない状態で一部では番組の最終回が噂されるなど話題になっていました。それが蓋を開けてみると、違法アップロードを逆手に取った斬新すぎる放送。これには驚いた視聴者が多かったようです」(週刊誌記者)
しかし、好意的な声とは反対に、ネット上から「なんで小さい画面で見なあかんねん」「見づらいんだけど……」「ちゃんとテレビ見ようと思ってる人に対して失礼じゃないかな?」というブーイングも飛び交っていた。
違法アップロード対策という、ネットの悪習を逆手に取ったこの日の放送。一方、正規放送を見ているにも関わらず、見にくい放送を見せられた視聴者から苦言が集まるのも致し方なしといったところだろうか。