ジャニーズ事務所が2日、ジャニー喜多川氏の性加害の問題をめぐり記者会見を開いた際、同事務所から会見の運営を任されていたPR会社が、複数の記者やフリージャーナリストの名前や顔写真を一覧にして質問の指名をしないようにする「NGリスト」を会場に持参していたとNHKが4日報じた。
NHKが同日に放送した映像では、会場内を移動する関係者らしき人物が「氏名NG記者」などと書かれ、6人ほどの顔写真が掲載されたプリント用紙を持参しているシーンが映し出されていた。「氏名」は「指名」の誤植の可能性があるというが、当日の記者会見ではリストに掲載されたていたものの実際には指名された記者もいたという。同会見は1社1問のルールが設けられたものの、指名されなかった記者が大声で騒ぎ出し、会見場が一時騒然となり約2時間で打ち切られている。
NHKの報道を受けてジャニーズ事務所は4日、「流出した資料は、弊社の関係者は誰も関与しておりません。誰か特定の人を当てないで欲しいなどと言う失礼なお願いはしておりません」などとするコメントを発表した。
こうした事態にネット上からは「そもそも『氏名NG記者』だし、リスト内で指名されていた記者もいるという話」「会見クラッシャーがいるのも事実」といった擁護コメントの一方で「会見そのものが信憑性がなく茶番と罵られてもしかたない」「真実を伝えるべき会見で、姑息なリストを作っていたというだけでとてつもない過ち」「井ノ原氏が会見で仰った“ルール守る大人たちの姿を”の真逆をいってますね」「ジャニーズ会見、シナリオは愚劣、役者は大根。これではネタバレもやむを得ない」など、同事務所に対する呆れ声が多く目立っていた。