株式会社キャリアが1月17日(水)に東京都内にて、「キャリアスマイルケアカレッジ」メディア向けセミナーを実施した。
シニア層を中心とした人材派遣サービスを手がける株式会社キャリアは、経済産業省の施策「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」に参画して、新規事業としてリスキリング事業を開始。
12月21日(木)より、キャリアアップ支援事業の「キャリアスマイルケアカレッジ」の受講講座の申込受付を開始した。今回のセミナーは、キャリアスマイルケアカレッジレについて紹介するものとなった。
登壇したキャリアの川嶋一郎会長兼社長は、介護業界の深刻化する人材不足に言及。セミナーでは、キャリアが行なった人材不足の実態に関する調査の結果も発表された。
キャリアの調査によって、「介護施設経営者・採用担当者の約6割が、採用活動がうまく進まないという経営課題を抱えている」「介護職に従事している人の約3割が資格を取得したいと考えている一方で、“受講する時間がない”や“資格を取ってもなかなか給料が上がらない”という悩みを持つ人も多い」ということなどが明らかになった。
こうした様々な問題の解決の糸口になることを目指してキャリアが立ち上げるのが、キャリアスマイルケアカレッジだという。
キャリアは、介護資格取得の専門スクール「未来ケアカレッジ」を運営する株式会社EE21と提携。この提携によって、全国で資格取得・転職支援サービスを展開する。
受講者が希望するエリアで、仕事と両立しながら資格取得講座を受講できる環境を整え、転職先も提供していくという。
セミナーに登壇したキャリアの津村孝輝事業部長は、「最大で受講費全額の補助」「全国で100以上の拠点」「専用システムの導入による連絡スピードなどの向上」というキャリアスマイルケアカレッジが持つ、3つの特長を強調。キャリアスマイルケアカレッジを通じて介護業界で1000人の人材を確保するという目標も掲げた。
質疑応答でリスキリング事業の収益性について聞かれた川嶋会長は、「(実績を積むことで、いずれは)既存事業よりも高い収益率を出せると考えています」と回答。DXを導入することでのリスキリングから就業までの流れの効率化も見据えていることも語った。