人気アニメ『チ。ー地球の運動についてー』の壮大な世界を舞台に、地動説や宇宙研究などに関する展示を行なう特別展「チ。ー地球の運動についてー地球(いわ)が動く」が3月14日(金)から6月1日(日)まで、東京・お台場の日本科学未来館にて開催される。
『チ。ー地球の運動についてー』(以下、『チ。』)は漫画家の魚豊さんの人気漫画で、地動説が異端とされた15世紀のヨーロッパにおいて命懸けで地動説を探求した人々を描いている。第26回手塚治虫文化賞のマンガ大賞などの賞を獲得し、2024年10月からはNHK総合でアニメ版が放送されている。
今回の特別展は体験型展示、映像演出などによって子どもから大人まで学ぶ楽しさを体感できるものとなっている。開催に先駆けて3月13日(木)には、宇宙飛行士の野口聡一さん(冒頭の写真右から3番目の人物)、アニメ版に出演している声優の速水奨さん(冒頭の写真右から1番目の人物)、小西克幸さん(冒頭の写真右から2番目の人物)、島袋美由利さん(冒頭の写真左から1番目の人物)、仁見紗綾さん(冒頭の写真左から2番目の人物)をゲストに迎えてメディア先行内覧会も実施された。
野口さんと声優陣によるトークショーの中では、宇宙について興味しんしんな声優陣からの質問に野口さんが答えるコーナーも。速水さんが宇宙を漂うデブリ(使わなくなった人工衛星やロケットの残骸など)について質問したところ、デブリのサイズによっては地球の引力に引かせて大気圏内で燃え尽きさせて処理することもあると解説する野口さんに、速水さんが「じゃあ僕らは宇宙のゴミを流れ星として認識していることもあるんですか!?」と驚く一幕も。
展示は、アニメ『チ。』のストーリー展開に合わせて、当時の天文学の知識や技術について分かりやすく解説する他、アストロラーベ(天体観測器)や活版印刷など作品中の重要なアイテムを実際に手で触って体験できるスポットも用意されている。
『チ。』の劇中で描かれた知識を分かりやすく体感できるスポットもあり、それを体験した小西さんも「『(劇中で描かれる天文学の知識は)こういうことだったのか!』とスッキリした思いです」と感心していた。
会場内には、『チ。』の名場面の画像や名台詞も掲示されていて、「作品のことを思い出しました」と島袋さんが語るように作品の感動を改めて味わうことができ、「泣けます。途中、涙があふれてきました」と語る仁見さん同様、思わず涙してしまうファンも多いはずだ。
特別展「チ。ー地球の運動についてー地球(いわ)が動く」の開催時間は10〜17時(最終入場16時30分)。休館日は火曜(3月25日、4月1日、4月29日、5月6日は開館)。
入場料(税込)は大人(19歳以上)が個人2,200円、団体(8名以上)2,000円、前売2,000円。18歳以下(小学生以上)が個人1,500円、団体(8名以上)1,300円、前売1,300円。未就学児(4歳以上)が個人500円、団体(8名以上)400円、前売400円。