近年、男性の化粧品市場は伸長し拡大傾向にある。2024年の男性化粧品市場は497億円(前年比114.8%) だった。しかし美容専門学校に通う生徒の男女比は3:7、男子生徒は全体の2〜3割程度で女性優勢が色濃い業界。そこで将来は美容業界を目指す男子学生に向けて夢を叶えるための特別講義をバンタン渋谷美容学院 大学部が開催、講師はタレントで美容家としても活躍するMEGUMIさんだ。

美容業界のプロフェッショナル人材の育成と大学卒業資格取得も目指せる「バンタン渋谷美容学院 大学部」。同校の名誉学院長でもあるタレントのMEGUMIさんの講義がバンタン渋谷美容学院 大学部特別講義として13人の男子学生を前に行われた。

「男女関係なく、皆さんには無限の可能性があります。夢を叶えるための3つのプロセスを本日はお伝えしたいと思います」と、和やかな雰囲気の中でMEGUMIさんの講義はスタート。芸能界デビューから25年、今や様々な業界で活躍する中で培われたMEGUMI流の夢の叶え方とは……?

その一、自分が好きなものは何かを知ること。
「私の世代は好きなことなんて仕事にならない、なんて言われていました。でも様々な経験をして思うのは、好きなことでないと頑張れないし努力できないんですよね。でも好きなことって自覚していないことも多いんです。自分は何が好きなのか、何をしている時が幸せなのか、それをまずはしっかり知ることです。音楽でも食べ物でもなんでもいいんです」

その二、好きなことがわかったらビジュアル化してみる。

「好きなことがわかったら、書き出すんです! 自分のやりたいことはこれだ! と。写真や絵など切り抜きなどでコラージュしていくんです。ひと目で自分の夢がわかるようにします。不思議なことに自分の夢って、夢なのにすぐ忘れちゃうんですよ……彼女に振られたとか何かあるとね。だからすぐ思い出せるように見えるとこに貼っておくんです」

その三、好きなことを人に話す、発信する。

「自分の夢を話すって少し恥ずかしいこともあると思います。私もそうだったんですが、自分のやりたいこととか夢って、人が運んできてくれたりするんですよ。SNSやってらっしゃる方多いと思いますが、意思表示していくこと発信していくことです。あらゆる業界で新たなクリエイターを探す場としてインスタなどのSNSが見られています」

最後に、新しいことや他の人がやっていないことなどを始めようとする時に否定的な意見をぶつけてくる人の話は聞かなくていい、MEGUMIさん。自分のやりたいことに信念を持って進んで欲しいと力強くエールを送った。

数十分ほどの短い特別講義ではあったものの、MEGUMIさんの話にメモを取りながら真剣に耳を傾ける学生たち。講義の後には質疑応答の時間があり、将来男性専用の美容サロンを開きたいが自分らしさを出すにはどうしたらいいか? といった具体的な質問も。美容業界を目指す男子学生の熱意に正面から向き合うMEGUMIさんの姿も印象的で希望に溢れた時間となった。

今回特別講義を主催したバンタン渋谷美容学院 大学部も大半が女子生徒で占められているが、男子学生からの入学問い合わせ件数は増えているという。「美容=女性」という固定観念に縛られることなく男性が美容業界で働くのが当たり前になる日を目指している。