1960年代、日本のメディアと「進歩的文化人」が「地上の楽園」と絶賛した北朝鮮への、総数9万3千人にも及ぶ在日コリアンや日本人妻の「北送事業」は、実際は巨大な監獄への収容作業であった。子供だった著者もその時北朝鮮に渡った一人である。本書は、その四十六年後、北朝鮮という名の監獄から脱出することに成功した著者の半生を描いた自伝である。
北朝鮮に渡ってからも著者とその家族の心には常に日本があった。彼らが最も…
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“地上の地獄”北朝鮮で、“地上の楽園”は日本だったことを知る…『囚われの楽園 脱北医師が見たありのままの北朝鮮』