【2018年4月8日 ニューヨーク】

包囲された状態が続くダマスカス郊外の東グータ地区への攻撃により子どもが犠牲になり続けていることについて、ユニセフ(国連児童基金)事務局長ヘンリエッタ・フォアは、以下の声明を発表した。

シリアの子どもたちには、暴力からの一時的解放はありません。報道によれば、ダマスカス市への爆撃により民間人が犠牲になり、包囲された状態が続く東グータ地区ドゥーマでは、暴力が再燃し、民間施設が甚大な攻撃に遭い、保健施設が破損しました。

私が特に恐怖を抱いているのが、ドゥーマへの化学兵器の使用が疑われる攻撃により、子どもを含む数十人が死傷したことです。

シリアの子どもたちはこの7年間、想像を絶する苦難を目撃し経験してきました。これを終わらせることは可能です。今すぐ終わらせなければなりません。子どもたちは私たちの目の前で亡くなっているのです。

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混迷を続けるシリア情勢だが、子どもたちに暴力の脅威が迫っていることを国際社会は重く受け止めるべきだろう。