ビットコイン(BTC)は、本日午前9時頃に100万円を割り90万円代に下落、98万円前後を推移している。現在の取引価格は97万8868円で前日から3.19%下落した。

イーサリアム(ETH)は7万2480円で、前日から2.46%下落。ビットコインキャッシュ(BCH)は13万9973円で7.70%下落。リップルは(XRP)は88.58円と前日から3.65%下落した。日本では祝日開けの1日、ビットコインや主要アルトコインは下落しつつも小幅な値動きで安定している。4月25日以来、この1週間でビットコインは95万円から106万円のレンジ相場で取引されている。

この日、注目すべきニュースは、金融庁の仮想通貨への取り扱い方針が報じられたことだろう。急成長を続ける仮想通貨業界だが、コインチェック事件以降、交換業者のずさんな管理体制が浮き彫りになったことで、金融庁は市場の育成をいったん取り下げ、規制を強化し投資者保護に重点を置くようだ。規制が入ることで、仮想通貨の相場が下がることも懸念されるが、長期で見れば不健全な業者が淘汰されることで仮想通貨へ安心感は高まり、投資人口の増加が見込まれる。

仮想通貨 NEM巨額流出で規制強化 育成とのバランスが鍵:日本経済新聞

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO2993299027042018M11100/

また、本日は、コインマーケットキャップの上位100通貨のうち、9割以上の通貨が下落しており、小幅安ながら下落相場となった。

この日、コインマーケットキャップで最も伸びが大きいアルトコインは、時価総額35位のビットコインプライベート(BTCP)だ。伸び率は29.89%を記録した。取引価格は1BTCP=4606円となっている。

ビットコインプライベートは、2月28日にビットコインとジークラシック(Zclassic)の2つの通貨がハードフォークした上に合体して作り出された通貨。ビットコインのブロックチェーンにジークラシックの匿名性機能が加わった匿名制の高い仮想通貨だ。

また、大手取引所のバイナンスでもっとも大きな伸びを示しているのは、時価総額24位のバージ(XVG)。伸び率は14.21%、取引価格は1XVG=8.18円となっている。

バージはビットコインの理念と原則を継承しつつ、匿名性を実現する理念の元に開発され、日本の取引所での取り扱いはないものの匿名制の優れた通貨として広く知られている。先月には世界最大のポルノサイト「Pornhub」と契約し、バージでの決済の導入が発表されたことでも話題になった。

ビットコインは昨日から値を下げたものの小幅安で推移しており、若干弱気ムードの相場となった。しかし4月からの1ヶ月間で36%も価格を上げた中で、本日のやや緩めの下げ幅は市場にも安心感が広がっている様子で、調整の範囲内と見ていいだろう。