ミロのヴィーナスといえば、パリのルーブル美術館に展示されている世紀の傑作ですが、こちらは1858年にドイツの彫刻家の手によってローマで制作されたコピー。本家のヴィーナスよりも少しだけ大きなサイズで作られています。

カドリオルグ宮殿内で最も豪華な部屋が、「北方バロックの真珠」とも称されるメインホール。

見事な天井画と、壁や天井に施された精巧なしっくい装飾は圧巻で、エストニアのみならず、ピョートル大帝時代の北ヨーロッパバロック建築のなかで最も素晴らしいもののひとつであるといわれています。

ニコロ・ミケッティによる設計で、1720~1729年にかけて、各国の職人たちの協業によってこの美しい部屋が完成しました。天井画やしっくい装飾は、君主の偉大さや王家の重要性を表しています。

宮殿内のほかの部屋も色とりどりに装飾され、ロシアの宮廷画家が描いた君主の肖像や、西ヨーロッパの画家が描いた風景画や宗教画などが展示されています。

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