6月2日、東京外かく環状道路(外環道)の三郷南IC(埼玉県三郷市)~高谷JCT(千葉県市川市)間が開通することになった。
300RT 「これがあの“緊急避難路”かっ!」 祝「東京外環千葉区間」開通、フツーじゃ見られない高速道路の裏側公開 https://t.co/mrRhvXyZTl pic.twitter.com/7EwJqvVTjU
— ねとらぼ (@itm_nlab) 2018年5月26日
外環道とは、東京都心から半径約15キロの距離を走る予定の総延長85キロ環状道路である。計画がスタートしたのはなんと50年前、半世紀にものぼるプロジェクトだ。
今回は外環の東側の部分、総延長12,1キロメートルの区間が完成する。これにより慢性的な渋滞が解消されることが期待されている。
残りは現在工事が勧められている西側のエリア、大泉ジャンクションから東名高速道路をつなぐ区間と、計画を予定されている東名高速道路と湾岸道路を結ぶ区間を残すばかりである。
開通を記念して開催されたイベント『俺の外環』に足を運んだ。
イベントが開催されたのは『松戸インターチェンジ付近トンネル内』という、普通のイベントではありえない場所だった。
まだ自動車が走っていない真新しい道路を歩いて、イベントの場所へ向かう。会場にはズラリと写真のパネルが展示されていた。
大きいパネルには外環を作った人たちが現場で働いている様子を再現した写真が写っていた。そしてそれぞれの写真には、かっこいいキャッチコピーがついていた。反対側にはズラリと外環道路工事に携わった人たちの顔写真が1000枚以上展示されていた。
さすがに国家プロジェクト、関わっている人数が多いな……と思ったが、写真に写っているのはほんの一部だそうだ。実際には数百万人単位の人たちが関わっているという。さすがに規模が違う。想像しただけでクラっとしてしまった。
いかにも現場で働いているオッサンたちの顔を見るのは楽しい。結構、昔は悪かったんだろうな~という迫力のある顔も多い。
トークショーでは、首都国道事務所長の甲斐一洋氏や、イベントのポスターを書かれたイラストレーターの開田裕治氏、一般社団法人ツタワルドボクの片山英資氏で実際の作業の現場の話が繰り広げられた。
作業の様子を動画や写真で見ることができたのだが、とにかくおそろしく規模が大きかった。トンネルを掘る超巨大なマシンは、まるでSF映画で巨大な敵を倒すための兵器のようだった。
「人間はこんな大きな物を作れるんだなあ……」
と改めて現在の道路工事の技術の高さを思い知った。
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