■気分はゾンビ映画?車の通っていない、夜の無人高速道路をあるいてみる

そして18時からはナイトツアーがはじまった。一時間かけて高速道路を歩くという、健康的なイベントだ。みなさんも高速道路はよく利用されると思うが、じっくりとゆっくり見ながら歩く機会はほとんどない。

高速道路をみんなで歩いている様子を見ながら「わ~なんかゾンビ映画みたいだなあ。終末感ある」と思う。

ゾンビの発生により首都機能がすでに麻痺、溢れ出たゾンビたちは高速道路をさまよう……そんなシナリオを頭で作った。もちろん自分もゾンビの一人である。生きた人間の新鮮な脳みそを求めて新品の道路を歩く。

トンネル入り口付近では特別なはからいで防災対応の赤色灯が点灯された。真っ赤なライトで照らされるトンネルはエマージェンシー感はんぱなくなる。ますますゾンビ感が出て楽しかった。(実際に起きたら、投棄された自動車で道は塞がれてしまうだろうけど)

この警告灯付きの照明は新しい技術だという。それ以外にも渋滞に対応したペースメーカーライトの点灯を見ることができた。自動車の流れを先導するようにLEDライトが光っていくシステムだ。特別にライトを様々な色に変化させてくれたのだが、観客からは「レアだ!!」と声が出ていた。

ウォーキングには現場の人が一緒に同行して設備について解説してくれたのがとても楽しかった。緊急用の電話や、外へ伝わる階段などは普段近くで見ることが出来ないのでワクワクした。

高速道路を歩くというちょっと不思議な経験をできたイベントを満喫した。開通後は四六時中自動車が走り続ける、首都の血管になるんだな~と思うと感慨深い。

国家プロジェクトであるから、どうせ固いつまらない雰囲気のイベントなんだろうなと思って来たのだが、とても良くできた企画だった。ちょっと茶化した言い方をすれば、

「NHKっぽい固いイベントかと思ってきたら、民放っぽい雰囲気だった」

という感じである。ただ民放っぽいと言ってもタレントを呼んでチャラチャラとしたイベントをするのではなく、現場の人たちに焦点を当てているのが良かった。国のプロジェクトはどうしても冷たく閉ざされたように見えるが、実際にはオッサンたちが汗水たらしてトンテンカンテン作っているのだ(もちろん女性もたくさんいます)。

東京オリンピックも広告代理店丸出しの寒々しいキャンペーンを繰り広げるくらいなら、競技場を作っているオッサンたちをクローズアップしてくれたら良いのになあと思う。たぶんずっと好感度が上がるはずである。

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