ビットコイン(BTC)は、本日午前5時頃までは80万円前後のもみ合いが続いていたが、その後、78万円前後で推移。現在の取引価格は78万3000円で前日から2.06%下落した(記事執筆時)。

イーサリアム(ETH)は、5万6982円で4.63%下落。ビットコインキャッシュ(BCH)は、9万7053円で5.76%下落。リップル(XRP)は、60.70円と4.62%下落した。

仮想通貨市場は29日、先週からのマウントゴックスの売り圧などの要因から続落。昨日、約1ヶ月半ぶりに80万円を割り込み70万円台に下落してからも回復の兆しが見えていない。5月22日以来、この1週間でビットコインは78万円から91万円のレンジ相場で取引されている。

この日注目すべきニュースは、アメリカ最大の仮想通貨取引所「コインベース」が、ニューヨークに拠点となるオフィスを構え、ウォール街の大口顧客に特化したサービスの計画を発表したことだろう。仮想通貨の大口取引が行われることで、相場が活性化することは好材料だ。

また、本日は、コインマーケットキャップの上位100通貨のうちほとんどが下落。上昇した通貨も小幅な値動きで下げ相場となった。

この日、コインマーケットキャップで最も伸びが大きいアルトコインは、時価総額62位のサイバーマイルズ(CMT)だ。伸び率は 15.2%を記録した。取引価格は1CMT=41.07円となっている。続いて2番目に伸び率が大きかったのは時価総額73位のジーエックスシェアズ(GXS)だ。伸び率は11.10%を記録した。取引価格は1GXS=326.80円となっている。

ジーエックスシェアズは、中国発のデータ取引市場の分散型プラットフォーム。ブロックチェーンを用いた、安全なクレジット情報管理プロトコルとして開発された。

一方、大手取引所のバイナンスで、もっとも大きな伸びを示しているのもサイバーマイルズ(CMT)で、伸び率は18.99%を記録。続いて伸び率の2位も、コインマーケットキャップと同じくジーエックスシェアズとなっている。

そして伸び率3位は時価総額243位のウイングス(WINGS)だ。伸び率は5.98%を記録。取引価格は1WINGS=40.91円となっている。ウィングスは、予測市場を伴う分散型自治組織「DAO」のプラットフォーム上で用いられる通貨。個人や団体が「DAO」のコミュニティに新規提案をし、それが成功するか否かを予測して賭けることができ、その予測の評価が報酬に反映される仕組みだ。

本日の仮想通貨市場は、全体的に停滞ムードで、下げ相場となった。ビットコイン価格も5月に入り、30万円近く下がってる。この3週間の下落トレンドから、まだ抜け切れていない状況だ。