人気漫画『ちはやふる』などで知られる漫画家・末次由紀氏(42)が、「日本学生支援機構」が給付制奨学金の申請者に資産の申告を求めた件について苦言を呈して話題になっている。

原則として返還義務がない給付制奨学金。意欲や能力があるにも関わらず、経済的な理由で大学などの進学を断念せざるを得ない優秀な学生を支援する制度として2017年度に創設された。本格的にスタートした2018年度は約1万8千人に給付。月額2~4万円が支給される。

一方、これについて共産党の党機関紙「しんぶん赤旗」は25日に日本学生支援機構側が申請者に対し、通帳のコピー、金・銀延べ棒の有無、タンス預金、ローンなどの資産の申告を求めていると報道。奨学金申請手続きを担当する高校の教員の声として、「機構は『金を出してやるんだ。全部見せろ』と言わんばかり」と紹介した。

この報道に反応したのが末次。26日に自身のツイッターを更新し、「わたしもう若者が心配でたまらないんだ。もう、何を希望にしていけばいいの?となるのではないか。この冷たさでは」と苦言を呈した。

しかし、このツイートに対してツイッター上には「給付制ですよ?それが嫌なら貸与型にすればいいんじゃないですか?」「こういうのを緩くやるのがリベラルだと勘違いしてるんですか?」「給付は強制でも義務でもありません。文句あるなら利用しなければいいだけの話」という厳しい声が集まる事態となっている。

優秀な人材を支援するための奨学金が、今後も若者の希望となることを願う。