ビットコイン(BTC)は4日、72万円前後で推移。現在の取引価格は71万9510円で前日から2.15%下落した(記事執筆時)。

イーサリアム(ETH)は、5万1680円で3.63%下落。ビットコインキャッシュ(BCH)は8万3904円で7.01%下落。リップル(XRP)は53.70円と5.27%下落した。

仮想通貨市場は、先週末に反発したものの小休止。下落はしているものの、先週に記録した今年一番の安値から7万円以上の上昇をキープしている。

6月27日以来、この1週間でビットコインは64万円から73万円のレンジ相場で取引されている。

この日、注目すべきニュースは、世界最大の仮想通貨取引所「バイナンス」が本日午前9時半頃に緊急メンテナンスを発表し、取引を一時停止したことだろう(※午後5時に再開)。バイナンスのホットウォレットから7000BTC(約50億円)が移動していることからハッキングの疑いが持たれ、不正出金の可能性の噂が今朝からSNSを中心に拡散されている(バイナンスCEOは、この件についてツイタッター上でハッキングを否定)。

また本日は、コインマーケットキャップの上位100通貨のうち約9割が下落傾向となったが、主要コインは小幅な値下がりで踏みとどまっている。

この日、コインマーケットキャップで最も伸びが大きいアルトコインは、時価総額67位のシスコイン(SYS)で、伸び率は41.10%を記録した。取引価格は1SYS=31.52円とっている。

シスコインはブロックチェーンの技術を使った分散型オンラインマケートプレイスのプロジェクト。低コストの金融取引を可能にするだけでなく、商品、資産、データを安全に取引するインフラを個人から企業まで提供する目的で開発された。

一方、本日話題の渦中でもある大手取引所バイナンスで、もっとも大きな伸びを示しているのも時価総額67位のシスコイン(SYS)で、伸び率は56.88%を記録。続いて2位は時価総額63位のディッセントラランド(MANA)で伸び率は38.07%を記録した。そして第3位は時価総額237位のディストリクトゼロエックス(DNT)で伸び率は15.49%を記録。取引価格は1DNT=5.09円となっている。

ディストリクトゼロエックスはオンラインのマーケットプレイスとコミュニティを作ることが出来る分散型アプリケーションのプロジェクト。ワードプレスのようなテンプレートが用意されており、簡単にマーケットプレイスを立ち上げられ、ユーザー同士で取引出来るのが特徴だ。

仮想通貨市場は、本日は下げ相場だったが、先週末からの反発から、この下落は調整と見る向きが多い。また。「バイナンス」は本日午後5時から復旧。CEOはハッキングをいまのところ否定しているが、世界最大の取引所であるバイナンスがハッキングの被害に遭っていた場合、相場が混乱する可能性もあるのでしばらくの間、警戒が必要だ。