バリ島は、数年前に比べるとかなり治安が良くなったように見受けられます。

昔、といってもたったの数年前ですが、その頃までのレギャンは女性のひとり歩きはなかなかできないようにも思えました。レギャン通りから分岐した路地などは以ての外で、男性にとっても少し怖いと感じてしまうほどです。

ですが、そんなバリの繁華街にも変化が訪れているようです。

・「キノコジュース」が売られていた!

ほんの4年前、筆者が安宿地区ポピーレーン2にやって来た時のことです。

ゲストハウスのすぐ脇の路地に、露店を出している人がいました。露店といっても、机の上になぜかミキサーがひとつだけ。話を聞くと、1杯20ドルでマジックマッシュルーム入りジュースを作るとのこと。

飲めばハッピーになると言われましたが、幸いにも筆者は飲んでいません。

マジックマッシュルーム、すなわち酩酊作用のあるキノコは現地で問題になりました。じつは今年も、マジックマッシュルームを食べたシンガポール人観光客がホテルの上層階からダイブするということが起こっています。

かつてはマジックマッシュルームを提供する店が海岸沿いにたくさんありましたが、今ではそうした店は軒並みなくなっています。取り締まりが厳しくなった、ということです。

・ガサ入れされたアカサカ

また、マリファナの売人も少なくなったような気がします。

もっともこれは、単に表立ってマリファナを売らなくなったということかもしれません。今でも夜道を歩けば小声で「ハッパどう?」と聞かれます。もちろん、彼らについていってはいけません。

しかし以前ならば、もっと堂々と声をかけられたものでした。それこそ、70年代のヒッピー文化の香りがプンプン漂っている光景です。現地でマリファナを覚えてそのまま沈没した旅行者の噂も、ちらほら聞きました。

2017年の5月、このような事件が起こりました。

デンパサール市内にある有名ナイトクラブ『アカサカ』に捜査のメスが入り、大量の麻薬が見つかったという出来事です。このアカサカは、以前から「危険な場所」と言われていました。

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