ニューヨーク証券取引所(NYSE)を傘下にもつ米インターコンチネンタル取引所(ICE)は、ウォール街、実体経済、仮想通貨の橋渡しをする新会社、Bakktを立ち上げることを明らかにした。
Bakktは、BCG、マイクロソフト、スターバックスなどと協力し、統合プラットフォームを創設し、完全な世界ネットワークにより、顧客や企業によるデジタルアセットの売買や貯蓄を可能にさせる。
ICEのジェフリー・スプレッチャー会長兼最高経営責任者(CEO)は、フォーチュン誌とのインタビューで、ビットコインが最初の世界通貨に発展する潜在性があると、期待を膨らませた。
ICEはビットコイン先物商品を上場するだけでなく、仮想資産の管理も直接行う。さらに、スターバックスなどの小売りがデジタル資産を受け入れていく支援をしていく。スターバックスはすでに、パートナーとして合意済。
ICEは昨年12月には、ビットコイン商品の上場を急がない方針を示していたが、水面下では、仮想通貨市場への参入を検討していたことになる。
もし、実体経済への導入が成功した場合、伝統的なアセットマネジャーが、伝統的な金融商品に懐疑的な若い投資家を魅了することが可能になるとスプレッチャー氏は考えているようだ。