南ドイツのブラウボイレンという小さな町には、見るものを惹きつけて離さない神秘的な青い湖「ブラウトップフ」があります。一言に「青」と言っても、天候など条件によって様々な表情を見せる不思議な湖。絶景ハンターの皆さんにはぜひ足を運んでいただきたいスポットです。

ブラウトップフは深さ22メートルの湖。周辺の地域に降った雨が石灰質の地面に浸透し、それが地下水としてここに湧き出ています。1秒間に湧き出る水の量は約2,000リットルにもなり、多い時ではその量が約32,000リットルまで増加。

これだけの水が一気に地下から湧き出ているのに対し、水面はまるで鏡のように波ひとつ立っていません。微動だにしない水面を眺めていると、まるでここだけ時が止まったかのような感覚に襲われます。

水面だけ見ると一見なにごともないかのようですが、じつは水中ではこの瞬間もこんこんと地下水が湧き出し、すさまじい勢いで一段下にある池に流れ出しています。実際湖の脇に立っていると、水が流れ出す音がまるで轟音のように響くのが聞こえます。

さて、ブラウトップフがなぜ青いのか、皆さんも気になりませんか?ブラウトップフには「誰かが青いインクをこぼした」なんて伝説もありますが、これはまるっきりの嘘。

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