こんにちは、中国人漫画家の孫向文です。
先日、中国共産党による、罪のないウィグル人の強制収容について報道がありました。詳しくは以下の記事に書きました。
ウィグル自治区はまるで“ナチスの収容所”日本メディアが報じない中国の白色テロ|オピニオンの「ビューポイント」 https://t.co/mOKrcDD7wj
— 孫向文 (@sun_koubun) 2018年7月21日
今日は、この事態がさらに深刻化していることをお知らせします。
8月14日、ロイター通信の報道よると、中国全土の警察は2016年から、携帯電話をスキャンして、通信記録と個人情報を全部ハードディスクに保存するような検閲機器を大量に購入しました。実際にその機器は、新疆ウィグル自治区に使用されています。ウィグル自治区に住む外国人を含む、すべての人間が自宅から出たら、街角にたくさんの警察が厳戒し、通行人に対して上記の機器で携帯電話のスキャンを義務化しています。
https://www.rfa.org/mandarin/yataibaodao/renquanfazhi/hj-08172018103739.html
また、アメリカのWSJの報道より、ウィグル人を収容するような建造物(収容所)をさらに建設していることを、米国の人工衛星が捉えました。
中国のウイグル族収容施設、その実態は
— ウォール・ストリート・ジャーナル日本版 (@WSJJapan) 2018年8月27日
両親を収容所に連れていかれたウイグルさんは「まるでブラックホールだ。人が入っていくけれど出てこない」と話す。「今は最悪の事態を恐れている」 #中国 #ウイグル #イスラム教https://t.co/4TCCQDzGhq
WSJが釈放されたウィグル人の親族を取材したところ、釈放された人はまもなく死亡、もしくは監獄の中で死亡したケースも多く、監獄内では非人道的な拷問を行っていたことが想像できます。監獄の中では、ウィグル人を改宗させるように「この世に神様がいない」と思い込ませたり、酒と豚を入った料理を無理やり食べさせる拷問がされているようです。
中国共産党の目的は、ウィグル人をいわば”中国共産党教”に改宗させること。失敗したら闇で処刑がなされるのです。この事態は1950年のウィグル大虐殺以来の、最大規模の「民族浄化」とみられます。
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