切り立った崖と洞窟、大きな岩々などが入り組んだ、複雑な地形を利用して、古代の人々は自然にできた洞窟を住居にしたり、崖から野牛を追い落としたり、戦のための要塞を築いたりして暮らしていたといいます。

現在の乾いた気候からは想像できませんが、かつては動植物が豊富にあるサバンナのような土地であったと考えられています。

ここに暮らしていた古代人たちが生み出したのが、今も残る岩絵(ロックアート)。

石器時代の人々が描いた岩絵がこれまでに6000点以上発見されており、これらの岩絵は当時の生活ぶりを後世に伝えるために描かれたと考えられています。

保護区内を歩けば、上に下にと、あちこちに古代人のアートを見つけることができ、なかにはどうやって描いたのか頭をかしげたくなるような断崖に描かれたものもあります。

牛などのさまざまな動物や狩りの場面、踊る人々に舟をこぐ人々・・・多種多様な岩絵から伝わってくるのは、古代人の生き生きとした暮らしぶり。

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