アジアとヨーロッパが交わるトビリシの旧市街には、ジョージア正教の教会やイスラム教のモスク、ユダヤ教のシナゴーグなど、さまざまな文化的背景をもつ歴史建造物が、モザイクのように共存しています。
ヨーロッパ的な瀟洒な雰囲気と、アジア的なあたたかさが共存するトビリシの町並みには、西ヨーロッパ諸国にはない独特の魅力があります。ここではあえて地図をもたずに、興味の赴くままに歩いてみてはいかがでしょうか。
・ハマム体験
町の創設にまつわる伝説にもあったように、トビリシは知る人ぞ知る温泉地です。
温泉といっても、トビリシの温泉は日本の温泉とは異なるイスラム式のお風呂。いわゆるハマムです。とはいえ、湯船がある施設も多く、ゆったりとお湯に浸かることもできます。
旧市街のアバノス通り周辺は、「アバノトゥバニ」と呼ばれる浴場が並ぶトビリシの温泉街。丸屋根をもつレンガ造りの浴場が連なり、まるでトルコのような光景が広がっています。
公衆浴場は、100円少々という安価で利用できますが、公衆浴場に抵抗がある人には個室浴場もおすすめです。硫黄の香りのする良質な温泉で、旅の疲れを癒してみては。
・国立博物館でジョージアの歴史にふれる
旧市街の観光を楽しんだ後は、トビリシの目抜き通りであるルスタヴェリ大通り周辺のミュージアム地区に出かけてみましょう。
2011年にリニューアルオープンした国立博物館は、ジョージアの長い歴史にふれられる博物館。
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