こうして、268年に及んだ騎士団のマルタ支配はあっけなく終結。マルタはフランスの属領にされてしまいます。

その後、1800年から160年以上にわたったイギリスによる統治を経て、1974年にマルタ共和国が発足。マルタという国が現在の形になったのは、わずか40数年前の話なのです。

騎士団の夢の跡が残るマルタの首都ヴァレッタは、歴史的な街並みがまるごと世界遺産。海に浮かぶ要塞島のような類まれなる都市の景観は、今も世界中の人々を魅了し続けています。

騎士団の拠点になっていなかったら、マルタはどうなっていたか。それは誰にもわかりませんが、騎士団が築いた美しい街並みは、いつまでも残しておきたいかけがえのない宝物です。

Post: GoTrip! https://gotrip.jp/ 旅に行きたくなるメディア