日本のチュロスはまっすぐで表面に砂糖やシナモンシュガーがまぶされているものが多いですが、スペインのチュロスはカーブしており、表面には何もかかっていません。

揚げたての温かいチュロスは、そのまま食べるとカリカリとした素朴な食感が楽しめます。甘くはなく、日本のチュロスとは別の食べ物のようです。

このカリカリのチュロスを、どろりとした濃厚なチョコラテに浸して食べるのがスペイン流。

チョコラテはもったりとしていて濃く、チュロスの溝によく絡みますが、すごく甘いというわけではないので、とても食べやすいです。このお店のチュロスが軽くて香ばしく、しつこくないのは、店の回転がよく、常に新鮮な揚げ油が使われているせいかもしれません。

値段はチュロス(6本)が1.4ユーロ、チョコラテが2.6ユーロ、カフェ・コン・レチェが1.9ユーロでした。

2人でチュロス6本とチョコラテをシェアし、カフェを1杯ずつ飲むと、計7.8ユーロ。このリーズナブルな価格も、観光客だけでなく、地元のマドリードっ子たちに愛され続けている理由でしょう。

次ページ