「貧しい」「貧困層」というのは本当か?と思っていたとき、小学校1~2年生くらいの少女二人が前方から仲よさそうに歩いてきました。

どんどん距離が縮まり、ちょうどすれ違うあたりで、「Abla! Bir lira bir lira!!!」(お姉さん、1リラちょうだい!!)と、挨拶もせず人懐っこい笑顔で訴えかけてくるのです。「あぁ、こういうことか」と、暮らしの実態を身を持って実感した瞬間だったのです。

新市街には高層ビルが建ち並び、外資系のビルやホテル、ショッピングセンターがイスタンブールの大都会を形成しています。そこからほんの数キロ先の旧市街のバラットでは、1リラ(約22円)でもいいからほしいと懇願する少女がいるのです。ガイドブックには決して書かれていないこういった「格差」も含めて、現在のイスタンブールは成り立っているということを改めて実感したバラットでの一コマでした。

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