もっとも、アリババがブロックチェーン技術に投資していること自体は素晴らしいが、この分野に新たな独占を築くことは歓迎できない。理想を言えば、ブロックチェーン技術の分散化特性によって、独占的なテクノロジー企業の利益モデルは崩れることが望ましい。
そこで第4のポイントにつながるのだが、ブロックチェーン特許を保有しているのは、銀行とテクノロジー企業ばかりだ。金融機関やテクノロジー企業に所属しない個人による特許出願はゼロに近い。つまりほとんどの人は、デジタル通貨を売買しているだけで、その根底にあるブロックチェーンの動向には注意を払っていない。
だが、明るい兆しもある。大手銀行やテクノロジー企業のほかにも、ブロックチェーン特許保有者には、コンサルティング会社や小売大手、そして大学の研究機関などが含まれる。つまりたとえ「仮想通貨の冬」が訪れても、この業界の成長を促す技術開発は着々と進んでいるということだ。
仮想通貨取引にリスクが伴うのは間違いない。だが、願わくばこの冬、こうしたデータがあなたを温めてくれることを祈りたい。
(記事提供:LONGHASH)
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