明太子オムライスというと、オムライスの上に明太子を使ったソースがかかっていることが多いものですが、五穀の明太子オムライスは、ご飯全体を明太子でコーティングしています。これだけたっぷりの明太子を贅沢に使えるのは、「本場・福岡ならでは」という気がしますね。
胸を高鳴らせつつ、オムレツにスプーンを入刀。すると、柔らかい半熟卵が上下左右に広がり、明太子ご飯を包み込みます。オムレツの形が崩れないように、外側は柔らかさを残しつつ固め、内側はとろとろの半熟状態を保つ。これは、なかなか家庭では真似のできないプロの技です。
ふわとろの卵は、牛乳を加えているからか、クリーミーでほのかな甘みが感じられる優しい味わい。とろりとしたまろやかな卵と、ご飯一粒一粒によく絡んだピリ辛明太子は相性抜群です。ご飯には麦が混ざっているので、独特のぷちっとした食感もポイント。
さらにチーズも混ぜてあるので、ところどころで、卵とはまた違った弾力のあるとろとろ食感も楽しめます。
オムライスといえば、ケチャップやデミグラスソース、クリームソースなど、「ソースで食べるもの」というイメージがあったのですが、五穀のオムライスはあえてソースを最小限にしているという印象。小さなお皿に入ったケチャップとマヨネーズも供されますが、あくまでも少量で、味の主役は卵と明太子なのです。
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