インターネットやデジタル書籍の登場で、文学の国イギリスでも本離れ、紙離れは止まる様子はありません。
そんな状況下にあっても、紙に印刷された本の温もりを求める人々や、その美しさをひと目見ようとする客足の絶えない書店が、ロンドンにある「ドーント・ブックス(Daunt Books)」メリルボーン店です。
落ち着いた独立系のショップが立ち並ぶロンドン中心部のメリルボーン・ハイ・ストリートに佇むこの書店は1990年にオープン。
歴史は決して古くはないものの、もとは1910年に古書を販売する古物商のために造られた店舗であるため、歴史情緒溢れるエドワード朝の建物の趣きを存分に生かしたアンティーク・ショップのような雰囲気が魅力。
一歩足を踏み入れると、重厚な木作りの本棚が天窓とステンドグラスから差し込む優しい光に照らされ、その優雅な雰囲気に酔いしれてしまいそう。
所どころに置かれたイスに腰掛け、ゆっくりと本を吟味することも可能。
地下階へと続く階段の擦り切れた床板に歴史を感じます。
こちらの書店のユニークな特徴は、小説であれガイド本であれ、本の種類に関わらず国別に分けて陳列されているところ。こうすることで、旅行客にも一般客にも見やすくしているのだそう。
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