ビットコイン市場の「長い冬が終わる」金融コンサル企業CEOのNigel Green氏が語った。ビットコインの価格上昇に多くの専門家から高い期待感と複数の分析が公開されている。

仮想通貨市場は4月2日に突発的な価格急騰を記録し、年初来高値となる50万円台を突破すると一時58.5万円(bitFlyerBTCJPY)まで続伸、前日比で20%高を超える上昇率を記録した。

短期的に急騰したことで、オシレーターは過熱感も示しているなど、相場の押し戻しが懸念されていたが、一夜明けた3日も50万円台の価格を維持し午前8時時点では53万円後半で推移している。

ビットコインの上昇を受けアルトコイン市場も全面高を記録、好調な推移を受けてか昨年末より下落率が高い通貨への買い戻しが強く確認されている。主要銘柄では昨年末にハッシュ戦争などの理由で大きく下落したビットコインキャッシュが前日比36%高まで続伸した。

ソーシャル投資プラットフォームeToroのシニアアナリストであるMati Greenspan氏も、これまで堅調な推移が見られていたアルトコイン市場ではなく、今回の仮想通貨市場の上昇では、ビットコインが相場を主動したと発言している。

大口投資家が20000BTCを移動
機関投資家向けにサービスを展開する英仮想通貨投資ファンドBCBグループのCEOであるOliver von Landsberg-Sadie氏はビットコインの急騰時、大口のビットコイン投資家が主要な仮想通貨取引所コインベース、クラーケン、そしてビットスタンプなどに総額約1億ドル(約111億円)相当となる20000BTCが取引されていたと、大手メディアロイターの取材で語った。

また、この取引はアルゴリズムで管理された取引が行われていたことが確認されているという。上述の取引所の出来高を見るとそれぞれの取引所にて一斉に同調した形で7000BTCが1時間以内取引されていたようだ。

アルゴリズム取引が上昇を後押し
また大口の動きに反応したとする見解を示す専門家は彼だけではない。大手仮想通貨情報サイトCryptoCompareの創設者であるCharlie Hayter氏も、この大口取引が買い注文の殺到を引きおこしたと考える人物のうちの一人だ。

Hayter氏は、大口の注文が、BOT取引を惹きつける傾向がこれまでにも見られており、今回ビットコインが急騰した時には、1時間で600万もの取引が確認されていたことをデータを通して確認したことを明かした。これは通常のアジア圏の取引所における3、4倍の値で、高い出来高が見られたという。

ビットコイン、次のターゲットは66万円ライン

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