今後のビットコインのターゲット価格に言及する専門家もいる。その一人で、著名投資家で仮想通貨投資ファンドBKCMのCEOであるブライアン・ケリー氏は、海外メディアCNBCの経済番組に出演し、ビットコイン相場の現状とターゲット価格を語った。

「市場心理(センチメント)は確実に動いている。ファンダメンタルズ、テクニカル分析、(BKCM社の)定量分析などの全ての指標が少なくとも(ビットコイン)価格の底打ちが始まっていることを示している。次のターゲットは6000ドル(約66万8000円)だろう。また現状のデータを基にすると、6500ドルから6800ドル(72万〜75蔓延)付近までは過大評価とは言えないと思う。」

仮想通貨への投資および資産運用を行なっているケリー氏のBKCM社が独自の定量分析などを理由にビットコインの今後の上昇に期待感を示した。

またケリー氏は機関投資家から関心が昨日の上昇の背景にあると踏んでいる。
「富裕層やファミリーオフィスなど大量の資金を有する層からも(仮想通貨に対する)関心が高まっている。既に独自のカストディサービス提供を開始している証券ブローカー企業も現れているため、水面下での動きは確かに進んでいると言えるだろう。」

具体的な理由は定かではないものの、ケリー氏はビットコイン相場が底打ちを始めていて機関投資家の参入が後押しになると自身の見解をまとめていた。

ディーヴァーCEO、次ターゲットは7000ドル
また世界的な金融コンサルティング企業のディーヴァー・グループ社CEOであるNigel Green氏もビットコインの次点のターゲット価格を分析し、英国メディアIndependentの取材で語った。

「仮想通貨市場は底打ちして仮想通貨の冬は終わりを迎えた。ビットコインはい今後数週間から数ヶ月をかけて徐々に価格を上げていくと考えられる。合理的に考えて、数ヶ月以内にビットコイン価格が7000ドル(約77万9000円)に到達すると思う。」

ビットコインの200日移動平均線
また著名投資家のトム・リー氏も今回のビットコイン上昇を前向きに捉え、BTC価格が200日移動平均線を突破したことを高く評価した。

「ビットコインが200日移動平均線を超えたことは前向きな進展だ。多くの投資家はBTC価格が200日移動平均線を上回ることをビットコインのポジティブなトレンドの兆しと見ている。またこれまでの傾向として、ビットコイン価格は200日移動平均線を上回っている時の「Win-ratio(勝率)」が80%である一方で、200日移動平均線を下回っている時の36%よりはるかに高い。」

またリー氏が運営する投資ファンドFundstrat社が過去チャートを基にデータを算出したところ、ビットコインは200日移動平均線を超えたタイミングから6ヶ月先の利益率は193%となっていると指摘、今後のビットコイン価格の展望に明るい兆しであると言及した。

長くレジサポの転換をしながら注目されているビットコインチャートにおける日足の200日移動平均線、今後のBTC価格水準を左右するカギとして注目されることとなりそうだ。

(記事提供:コインポスト)
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