米最大手仮想通貨取引所のコインベースは10日、仮想通貨での決済や預金の引き出しが可能なVISAのデビッドカード「コインベース・カード」の発売を発表した。

「コインベース・カード」は、顧客のコインベースアカウントにおける仮想通貨残高を利用し、店舗やオンラインショップなどにおいて、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)などの仮想通貨で支払いができるという。顧客は保有する仮想通貨を英ポンドに即座に交換したり、現金を引き出したりすることができるようだ。

同カードは、現在イギリスでのみ利用可能だが、今後数ヶ月のうちに他のヨーロッパ諸国でも利用可能となるとしている。

コインベースは今年1月、アジアとヨーロッパの顧客向けに取引を容易にするための新機能とサービスを公開したと発表。機関投資家向けのOTC(店頭)取引デスクについて、アジア、欧州、英国の一部投資家が利用可能となった。また、米国以外の銀行口座からSWIFT(国際銀行間金融通信協会)を使って送金をサポートするという新機能により、アジア、欧州、英国の一部投資家が初めて同社の送金サービスを利用することが可能となった。