フランクフルトから北へ電車で1時間ほど走ったところに、マールブルクという町があります。旧市街にならぶカラフルな家や、丘の上にそびえるお城など、メルヘンな要素がぎゅっと詰まったマールブルク。大学都市であることから若者が多く、町はいつも活気で溢れています。
旧市街に一歩足を踏み入れると、目に飛び込んでくるのは色とりどりの木組みの家。よく手入れされた家々が整然と並び、まさに圧巻の美しさです。マールブルクの旧市街では近代的な建物が見られないので、どっぷりとメルヘンの世界観を楽しむ事ができます。
マルクト広場に立つ市庁舎は16世紀に建設されてから、ずっとこの地で行き交う人々を見守ってきました。屋根の上にはニワトリが乗っていて、毎時0分になると「コッコー」と鳴いて周囲の人々の注目を集めています。
さてマールブルクといえば、メルヘン街道の町としても知られています。メルヘン街道というのは、グリム兄弟が記した「グリム童話」およびグリム兄弟に関連のある町やスポットを結ぶ全長約600kmの街道。グリム兄弟の生まれた町ハーナウから、今回紹介しているマールブルク、カッセルなどを経て、「ブレーメンの音楽隊」でも有名なブレーメンで終点を迎えます。
マールブルクとグリム兄弟のつながりは、彼らの学生時代。かつてグリム兄弟はマールブルク大学で法学を学んでおり、町には彼らが下宿していた建物がいまでも残されています。
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