ビットコインは27日、日本時間午前9時に4万円幅の急騰。10時間後の午後7時に5万円幅の急落を記録し、1日の中で上昇分をまるごと打ち消すシンプソン相場の様相を呈していた。

Merten氏は、このようなボラティリティを引き起こしたのは大量のBTCを所有しているビットコインクジラだと指摘、一般投資家を相手にするわけではなく、大口同士の競争が起きているとした。

なお、シンプソンチャート「バート・シンプソン相場」が見られていることが、大口が水面下で相場操縦を行なっている証拠であるとの見解を示した。

常に大量の建玉を有する大口が行う手段ではないとするも、トレンド転換を匂わす場面で急落や反落が起きる状況は、大口の競争が激化していることを示すものだと考えているという。
仮想通貨市場の大口投資家には、マイニング業者など通貨価格が事業計画に影響するメンバーもいる。短期的な値動きに対するヘッジ手段こそ講じているものの、トレンドの転換点や損益分岐点付近のラインで大口取引が活発になるとの指摘も、マイナーとの関係性を指摘する見方は強い。(マイナーの買い支え)

2018年末の急落で事業への影響が表面化したマイニング事業とビットコイン価格。19年の1月から2月付近に(大手マイナーにおける)損益分岐ラインが取り上げられたポイントでも、今月と同様の価格の乱高下が確認されていた。

長期相場の操作はできない
このようにトレンドの重要ポイントで短期的な市場の仕掛けが入るとしたMerten氏だが、クジラがビットコインの長期的価格サイクルは操れるとは見ていないという。

「クジラによる短期的操縦は可能だが、長期的に見ればほとんど不可能だろう。長期的相場サイクルでは、個人投資家と機関投資家が流動性を作っている。より多くのユーザーがこの市場に参入しより多くの実用性を見出している。よって、短期的な乱高下があったとしても、長期的には買いに入る最も良いタイミングを計測することは不可能ではない。私が見ている所は、7000ドル縲鰀8500ドルの区間だ。」

(記事提供:コインポスト)
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