そもそも、このあげそばは数十年前のトラブルから生まれた産物だ。給食を作るおばちゃんのもとにうどんの乾麺が届かず、間違って中華麺の乾麺が届いた。大量に作らなくてはならない給食に中華麺は適さず、どうすればよいかおばちゃんは悩んだそうだ。
・あげそば誕生の瞬間
そこで思いついたのが、日清のインスタント麺だ。インスタント麺は油で揚げられており、それをお湯に浸すことでラーメンとして出来上がる。おばちゃんはそこから着想を得て、試しに中華麺の乾麺を揚げてから煮込んでみたところ、非常に美味しい麺料理ができたという。祝え! あげそば誕生の瞬間である。
・一部のお店でも食べられる
秋田県にかほ市では、いま現在もときどき給食に あげそば が出される。そう、にかほ市民だからこそ知っている、まさに歴史あるご当地グルメなのである。そんな あげそば を食べることができる店がいくつかにかほ市にあるが、たとえば「WAVE」(秋田県にかほ市平沢字清水尻109-10)の あげそば は給食のあげそばに近いテイストで出されているという。
・にかほ市の子どもたちが羨ましい