先進技術を駆使した新規事業の創出を手がけるINDETAILは11日、指紋・汗腺認証を搭載した次世代ICカードの新事業を展開することを発表した。
展開予定の次世代ICカード「Cold Walletカード(仮)」は、指紋・汗腺認証を搭載したセキュリティの高いパーソナルなカード。暗号資産(仮想通貨)やデジタル通貨を保持するためのウォレット機能のほか、クレジットカード機能も併せもつことができるという。
また、NFCやBluetoothで様々なデバイスと連携することができ、利用用途は決済だけにとどまらない。例えば、利用用途としては「カジノを含む統合型リゾートでは、入場時の認証キーや、施設内限定で使えるトークンの利用に、またホテルでは、ルームキーのほか、滞在中の付帯サービスを受けるための本人認証や決済手段としても利用できる」と説明している。
さらに、「ウォレットシステムとブロックチェーン技術を組み合わせ、すべての場所で情報を安全に保持することで、サービス提供者は顧客管理プロセスを簡素化」することができ、「高い認証機能により、サービス提供者が抱える詐欺被害のリスクを減らしたり、トークンの利用状況やユーザーの行動履歴をマーケティングに有効活用することも可能」としている。
同カードは、2019年10月28日~31日まで、タイ・バンコクで行われた「BIG BANG 2019」にて初展示されたもよう。今後は、国内・国外にとどまらずアライアンス先との検討を重ね、2020年夏には、事業展開を見据えた実証実験の実施を目指すとの意向を示している。