ビットコインは供給量の上限が21,000,000BTCと設定されており、約4年に1度半減期(マイニング報酬によって市場に新規供給されるBTCが半減するタイミング)を迎える。次回の半減期は約1カ月半後の5月11日に控えており、足元では需給が引き締まる同イベントに注目が集まっている。そこで、前回の半減期(2016年7月9日)の前後のBTC価格とGoogle検索上における「半減期(bitcoin halving)」人気度の推移を振り返ってみた。前回では半減期の30日程前の6月初旬から「bitcoin halving」のGoogle上の人気度は大きく上昇し始めて、7/3-7/9の週に最高水準となった。一方、BTC価格は5/22時点の439ドルから上昇を開始して6/19に764ドルをつけると、その後は緩やかに下落。半減期当日の7/9は574ドルであり、再び700ドル台の水準に到達するまでに4か月かかった。過去の例から鑑みれば、Google検索上の人気度よりもBTC価格の方が早めに半減期というテーマを消化しそうだ。

直近の「bitcoin」の検索上の人気度は、BTC価格が急落してから半値戻し水準まで回復した3/8-3/21の期間に上昇しており、まだ9カ月ぶりの高水準にある。足元では半減期を通過した後ハッシュレート(マイニングの計算速度)が維持できるのかという基盤技術への懸念点に注目が集まっているという要素もあるものの、Google検索上の人気度がこのまま高水準を維持できるかどうかが今後の相場を占う足掛かりとなる可能性はある。

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