ア「どちらもDAGに分類されていますが、NanoとIOTAは非常に異なっており、またユースケースも全く異なります。IOTAはマシンおよびマシントランザクションにフォーカスした中央集権的テストネットで、Nanoは完全に分散化された非中央集権型の仮想通貨です。」
タ「Nanoの性能についてもう少し教えてください。Nanoはブロックチェーンのトリレンマと言われるセキュリティ、スケーラビリティ、非中央集権性のすべてを満たすことはできますか?」
ア「Nanoは、トランザクションの迅速な承認と、匿名型” Block Lattice”データストラクチャによる極めて迅速なスループットを実現する”Open Representative Voting(オープン型代表制投票)”と呼ばれる非常に効率的なコンセンサスメカニズムによって保護されています。
これら二つの要素がNanoプロトコルと即時トランザクションを確実に実行する性能の根幹を成しています。Nanoはユニークな役割のPoWを採り入れることで、ユーザーにとって魅力的な手数料なしのトランザクションを可能にしています。Nanoでは、手数料体系の実装によってユーザー取引をレート制限するのではなく、各トランザクションに署名するためにウォレットでの少量のPoWの実行を求めています。」
タ「なるほど、このPoWによってスパムを防ぎ、セキュリティを担保しているのですね。ただ、Powがスケーラビリティに影響を及ぼすことはないのでしょうか?」
ア「このPoWは事前に計算できるものですので、Nanoの送受信におけるUXには影響を及ぼしません。一方で悪意のある参加者にとっては、ネットワークに対するトランザクションを伴うスパム行為が非常に高コストになります。」
タ「Nanoの最適なユースケースは何でしょうか?」
ア「非常に迅速で手数料なしに実行されるプロトコルのユースケースは極めて広範です。支払いを伴うケースであれば、Nanoは魅力的なデジタルオプションを提供できます。Nanoを使えば、マイクロペイメントを実現し、国際送金をこれまでよりも迅速で安価なものにし、VisaやMastercardに依存している事業者の余分な経費を大幅に削減することができます。さらに外国為替業界においても大きな可能性を秘めていると考えています。」
タ「Nanoコミュニティはどのような人たちで構成されていますか?」
ア「the CAPTCHA FaucetでNanoを配布することで、信じられないほど確立した、そして多様な国際的コミュニティが構築されました。南米、インドネシア、そしてヨーロッパに跨る強力な支援がコミュニティ成長の基礎を築きました。」