アドリア海に面し、かつてはユーゴスラビアの一部であったモンテネグロ。日本人にはまだ馴染みのない国ですが、海岸沿いのビーチリゾートや手つかずの大自然といった観光資源も多く、夏のシーズンになるとヨーロッパを中心に多くの旅行者が訪れます。

なかでもこの国を代表する観光地であるのが、アドリア海から内陸に入った場所にある町コトル。目の前に広がるコトル湾や背後の山々が自然の要塞として町を守り、敵の侵入や破壊を逃れた中世の街並みが今日まで受け継がれています。

今回は、そんなコトルでぜひ体験したいことを5つ紹介しましょう。

中世の街並みに迷い込む

旧市街の中であてもなく散策してみるのが、まず紹介する楽しみ方。町の中には細い路地があちこちに張り巡らされ、地図があってもほとんど役に立ちません。

なのでこのさい地図は見ずに、思いのまま町歩きをしてみましょう。中世の趣を称える町並みはどこを見ても美しく、迷うのさえ楽しくなってしまいますよ。

この町に宿泊するのであれば、朝に散策するのもおすすめ。観光客でにぎわう日中とはまた異なる、落ち着いた雰囲気の町並みが目のまえに広がります。

山の上の要塞からコトル湾を望む

コトルへ行ったら必ず訪れたいのが、町の裏手にそびえる城壁。城壁の頂上には要塞があり、ここからコトル湾の絶景が楽しめます。

城壁を上るのであれば、まだ涼しい朝の時間帯がおすすめ。日中は太陽が照りつけて気温も上がり、その中で1350段もの階段を上るのはとてもハードです。

次ページ