最近のジョージタウンを語るうえで忘れてはいけないのが、ストリートアート。ジョージタウンの町並みに変化が訪れたのは、2012年のこと。

リトアニア出身の若手アーティスト、アーネスト・ザカレビッチが、地元の人々をモデルに、ペナン島の日常を表現したウォールアートを描きました。

すると、彼の作品に刺激を受けたアーティストたちがさらに多くのストリートアートを制作し、ジョージタウンはすっかりアートの町に生まれ変わったのです。

ジョージタウンには非公認のものも含めると無数のストリートアートがあり、「あらゆる路地にストリートアートが潜んでいる」と言っても過言ではないほど。

ジョージタウンのストリートアートは、古い建物の黒ずんだ壁やはがれかけた壁の質感を生かした、温かみのあるノスタルジックな作風が特徴。塗られたばかりの壁ではなく、見た目にも長い歴史を刻んできたことがわかる建物に描かれているからこそ、アートたちがさらに味わいを増していると思いませんか?

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