スコットランドの文化と政治の中心地である首都エディンバラ。

街は旧市街と新市街があり、旧市街ではエディンバラ城やカラフルな雑貨店などがたちならぶビクトリア通りや国立博物館、新市街ではモダンアートやダイバーシティに富んだレストラン街など、新しさと伝統の両方を散策して楽しむことができます。

今回は、そんな新しさと伝統が織りなすエディンバラの街の中から、エディンバラ市街地を見渡すことのできる「カールトンの丘(Calton Hill)」をご紹介しましょう。

丘の頂上には1776年に設立された市立天文台、スコットランドの哲学者デュガルド・スチュワート(Dugald Stewart 、1753年から1828年)を記念した1831年設立のデュガルド・スチュワート記念碑などの学問に関する建造物があります。

この記念碑はよく絵葉書になっているので、見たことがある人が多いかもしれません。

トラファルガーの戦い(1805年から1816年)で戦死したネルソン副提督の戦死を記念したネルソン記念碑は171メートルあり、丘の上で一番高い建築物です。

また、ギリシャの神殿を思わせるスコットランド国家記念碑(未完成品:1829年)は、ナポレオン戦争(1803年から1815年)で戦死した兵士を記念したものとなっています。

見逃してはならないのは、丘からの夕日。夕方になると多くの人が日没の1、2時間前から待機して、美しい夕日に染まるエディンバラ市街地を眺めています。

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