先週の仮想通貨市場は大混乱であった。ビットコインが引き続き下落し、1万ドルを割ることしばしば、戻りも強くない。9500付近にある窓を埋めると思われたが、そこまでは下がらず、これで調整となるのか、それとももう一弾の下げがあるのか相場の読み合いが続いていると言えよう。

さて、ビットコインの下落が引き金になり、アルトコイン相場は大暴落。3日で半値になる銘柄もチラホラで、逃げ足は早い。なかでも、Defi銘柄のSUSHIは、9/1の上場時高値12ドルから、5日で1ドルまで下落した。その途中で、SUSHIの運営者が保有する開発者分のトークンをすべて売り払っていた事がわかり、下落に拍車を掛けた。いわゆるExit Scamというものであるが、事前にそういったことは予想されていて誰もが言っていただけに、実際におこって相場が下落するにあたっては、市場参加者の浅はかさだけが目立つ。問題のあるコインとわかっていながら、値動きの良さにつられて参加した結果、暴落に巻き込まれるのは、到底賢い投資家とはいえない。