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俳優・つるの剛士氏『バカだけど日本のことを考えてみました』は日本を照らす”良識”の一冊だった

写真:AP/アフロ

つるの剛士氏の新著『バカだけど日本のことを考えてみました』(ベスト新書)は、バランスのとれた良識で終始一貫した見通しのいい社会評論になっている。ここでいう「良識」は、フランスの哲学者ルネ・デカルトが『方法序説』(1637年)の冒頭で語った良識(bon sens)である。良識は物事を正しく判断し、何が真で何が偽かを区別する理性の働きである。良識や理性はすべての人に公平かつ十分に与えられているとデカルトはいう。…

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