中野はヤバイ。何がヤバイって、老舗の飲食店と新規の飲食店が共存しており、伝統の味と新たな味の双方をダブルで味わえる街だからだ。しかも店の数は多く、ハズレも多いがアタリも多い。そんな数ある飲食店のなかでも「味楽来」(東京都中野区中野5-56-16)は間違いない焼肉屋。
・下ごしらえに手間暇かけているカルビとロースはオーダー必須メニュー。大きめにカットされた赤身肉は極めてジューシーで柔らかい。薄切りの肉の場合、しっかり焼いて食べたい派の人は、焼き過ぎを懸念する。しかし味楽来の肉は比較的厚切りであり、肉質としても上質で、さらに肉によっては下ごしらえに手間暇かけていることから、しっかり焼いてもジューシーなまま食べられる。そんな肉なのでミディアムレアで食べても美味。
なによりタレもイイ。しつこくなく、肉の美味しさを盛り上げる。一部の焼肉屋では肉よりタレの旨味が勝ることが多いが、この味楽来はタレも旨いし肉も旨いのでハイブリッドな感動を得られる。
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