各地に大小いくつもの古城が点在することから、「古城大国」とも言われているドイツ。年間100万人以上が訪れるノイシュバンシュタイン城は誰もが知る超人気スポットですが、ほかにも知る人ぞ知る美しいお城がいくつも残されています。

そんなドイツの美城から今回紹介するのが、ドナウ川のほとりに佇むジグマリンゲン城。ドイツからオーストリア、ハンガリーなどを経て黒海へ注ぐドナウ川の上流に位置し、川越しに臨む壮麗な城の姿は息をのむほど美しいです。

ジグマリンゲン城について以前紹介した際は内部の撮影が禁止されていたため外観のみの紹介でしたが、現在は城内撮影が可能。素晴らしい調度品が並ぶ各部屋の様子を、順を追ってみていきましょう。

ジグマリンゲン城は、ドイツ皇帝を輩出した名門ホーエンツォレルン家の筋を引くホーエンツォレルン・ジグマリン家が所有するお城。元あった要塞跡に城が建てられたのは12世紀のことで、17世紀の改修により現在のようなルネサンス様式へと変貌を遂げました。

巨大な城内には380もの部屋があり、その一部が城博物館として一般に公開されています。

さて、城内への入口となるのがこの中庭。

城の入口には、一家の紋章が誇らしく掲げられています。

入ってすぐのエリアは、派手さを抑えた優雅な雰囲気。階段手すりの模様や街灯風のランプなど、細かい所にまで手が込んでいるのが分かります。

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