以下は、フィスコ・マーケットレポーターのタマラ・ソイキナ(ツイッター@ crypto_russia)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2021年5月27日に執筆
最近日本の仮想通貨(暗号資産)取引所で新しく海外のブロックチェーンプロジェクトが上場する事例が増えてきました。日本ではあまり知られていなくても、世界的に大きなコミュニティを持ち、将来性のある野心的なプロジェクトは多くあります。
今回は、分散性を担保したまま高速取引を実現する分散型デリバティブ取引プラットフォーム、Vega ProtocolのCEOバーニー・マナリングス氏にお話を聞く機会をいただきました。
Q. まずご挨拶を兼ねて、Vega Protocolの簡単な紹介をお願いします。
A. Vegaはweb3のデリバティブレイヤーで、取引に最適化されたカスタムブロックチェーンを使用して、完全に分散化されたネットワーク上で高速かつ低手数料でデリバティブ取引を行うことができます。Vegaは、ユーザーやトークン保有者のコミュニティによって許可なく提案・作成された市場で取引される資産(EC20トークンなど)を提供するEthereumや他のチェーンと共に動作するDEXとして機能します。
またVegaは、第一世代のDeFiプロトコルと比較して多くの問題を解決しており、商業ヘッジなど「実社会」の金融やデリバティブのアプリケーションでの使用に適しています。
Q. シードラウンドでは、Pantera Capital、Arrington Capital、Cumberland DRWなど、著名なVCが出資していますね。彼らはVegaのどのような点を評価しているのでしょうか?
A. 注目を集めているVCは、Vegaチームの質の高さと幅広い経験を認識しており、私たちが開発したソリューションがこれまでのDeFiプロトコルと比較し、別のレベルにあることを理解しているのだと思います。投資家は、従来の中央集権的な金融を置き換えるのに十分なパフォーマンスを発揮する分散型市場の可能性に期待しています。
Q. 現在でも、高速取引のためのL2や、フロントランニングを防ぐためのFlashbotやマイニングプールがあります。このようなソリューションに対する、Vega protocolの強みは何でしょうか?
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