日本発のパブリックブロックチェーンであるAstar NetworkとShiden Networkの開発をリードするステイクテクノロジーズ(Stake Technologies Pte Ltd)は6日、約33億円規模の「Astar & Shiden エコシステムグロースファンド 1」を立ち上げたと発表した。
同ファンドは、インフラプロジェクトやアプリケーションプロジェクトへの経済的、技術的サポートを通してAstar NetworkとShiden Networkのエコシステムを拡大させるために立ち上げられた。具体的には、開発者向け支援プログラムであるBuildersプログラム参加者及び参加プロジェクトへの経済的サポート、ハッカソンの開催や開発チャレンジ企画の実施、開発者向けイベントやキャンペーンの実施、取引所などとのキャンペーンやプロジェクトへの投資やVCの紹介などが予定されている。また、AstarとShidenの開発で蓄積した知識や経験の還元にも注力する。
Stake Technologies株式会社の渡辺創太CEOは自身のnoteでも同ファンドを立ち上げたことを報告した。「日本のパブリックブロックチェーンエコシステム醸成に向けてAstarとShiden上にアプリケーションやインフラストラクチャーを作る日本のプロジェクト、特に世界を目指す日本のプロジェクトに資金提供します。」と述べ、このような意思決定に至った理由も詳細に述べた。(※1)
また、同日6日、日本マイクロソフトはAstar Network/ Shiden Network上のプロジェクトや開発者に対して「Microsoft For Startups」を中心としたマーケティング方面、インフラ分野で幅広く支援を行うことを表明した。
マイクロソフト社が提供するAzureなどのマイクロソフト提供サービスやマイクロソフトのグローバルネットワークを活用し、グローバルで活躍する起業家、ブロックチェーンエンジニアを包括的に支援する。ブロックチェーンのさらなる分散性を担保しAster Network/Shiden Networkのエコシステムの一員として強力なサポート、エコシステム構築に協力するようだ。日本発のパブリックチェーン開発を行う同社の今後の動向に引き続き注目が集まりそうだ。
※1:https://note.com/sota_watanabe/n/nb10ce24eb5dc