異なるブロックチェーンの相互運用を目指すプロジェクトであるPolkadot(ポルカドット)は13日、パラチェーンオークションの日程が提案されたことを明らかにした。
今回、パラチェーンの立ち上げを阻む技術的な障害はすべて克服された上で、ポルカドットの試験的ネットワークであるクサマにおいて、すでにリレーチェーンとパラチェーンの接続が成功していることからプロセスが進んだという。
ポルカドットはリレーチェーンとパラチェーンによって構成されている。リレーチェーンはポルカドットの中心的な機能を果たし、パラチェーンはリレーチェーンに接続される個々のブロックチェーンで、インターオペラビリティ(相互運用性)を実現する。パラチェーンオークションとは、パラチェーンの枠をどのプロジェクトが勝ち取るかを決めるオークションである。
5回のオークションを1つのグループにしたBatch1では、1回目のオークションは21年11月11日に開始され、入札は11月18日までとなっている。その後、毎週1回新しいオークションが行われ、1オークションに対しパラチェーンになれるのは1プロジェクトのみで、最も多くのDOTを保有していたプロジェクトがパラチェーンの枠を獲得する。Batch1で勝ち取った5つのブロックチェーンは、2021年12月17日ごろに一斉にリレーチェーンに接続する計画だという。2回目のBatch2では、6回のオークションが2週間に1回行われることになっている。
合計11回のオークションを行う計画となっているが、この日程はあくまで目安で、少しずれる可能性があるという。また、まだバグなどが潜んでいる可能性があるため、ポルカドットに接続されるパラチェーンはクサマで実行されているパラチェーンの総数の75%を超えないようにするようだ。
国内では、日本発のパブリックブロックチェーンであるAstar ネットワークとShiden ネットワークの開発をリードするステイクテクノロジーズの動きに注目が集まりそうだ。Astar ネットワークの姉妹チェーンであるShidenネットワークは、クサマのパラチェーンオークションに勝利し、Kusamaネットワークに世界で3番目に接続成功している。今回、ポルカドットのパラチェーンオークションの日程が提案されたことで、日本国内から世界に挑戦し、ポルカドットのパラチェーンを目指すAstar ネットワーク及びステイクテクノロジーの動向に注視したい。