日本取引所グループ(JPX)は25日、株式会社デジタルアセットマーケッツに3.6億円の少数持分出資を行ったと発表した。

本出資により、JPXはデジタルアセットマーケッツ及び三井物産デジタルコモディティーズ等との関係を強化し、デジタルアセット分野における最先端の知見の獲得及び新たな分野の開拓に役立てていくようだ。26日付の日本経済新聞朝刊の報道によると、JPXの出資比率は3%強になる見込みだという。

デジタルアセットマーケッツは、三井物産の子会社の三井物産デジタルコモディティーズが発行する暗号資産(仮想通貨)であるジパングコイン(ZPG)を取り扱う暗号資産交換業者である。デジタルアセットマーケッツには、三井物産のほか、インタートレード、セブン銀行、日産証券なども出資している。

ジパングコインは金価格に概ね連動することを目指し、インフレヘッジ機能などの金の特性を備えつつ、デジタル化による利便性と小口化を実現した国内初のデジタルゴールドといえる暗号資産である。2022年2月17日からデジタルアセットマーケッツ暗号資産販売所にて取引を開始している。将来的には金現物との交換機能も実装する予定で、他の暗号資産交換業者でのZPGの取扱いを計画しているようだ。

ジパングコインの発行システムにおける基盤ブロックチェーンには、bitFlyer Blockchainが開発した「miyabi」が利用されている。また、取引システムは、インタートレードと開発したICOプラットフォームを基盤としている。