株式会社SHIBUYA109エンタテイメントは1日、メタバースプラットフォーム「The Sandbox」を展開するBACASABLE GLOBAL LIMITEDと業務提携し、「The Sandbox」上に専用の土地「SHIBUYA109 LAND」を開設すると発表した。

「若者がワクワク・ドキドキできる遊び場」を創造することを目的として、メタバース・NFT(非代替性トークン)事業に本格参入するようだ。新型コロナウイルス感染拡大によって外国人観光客の来日、国内の人流も新型コロナウイルス感染拡大前の水準には依然として至っていないなかで、メタバース上にSHIBUYA109渋谷店を含む渋谷の街を作り上げることで、世界中から多くのお客様に訪れてもらい、新たな顧客体験を楽しんでもらう。

NFTの世界市場規模の拡大を見込み、今後、オリジナルNFT販売やNFTが手に入るミニゲーム、メタバース上での広告事業など、様々な展開を行っていくという。NFTをメタバース上の取り組みに留まらず、リアルの商業施設や広告事業との連携も見据えて活用していくようだ。

The Sandbox COO兼共同創業者プロジェクトマネージャーのセバスチャン・ボルジェ氏は、「「SHIBUYA109 LAND」は、現実世界と同様にメタバースにおいても文化の震源地となるべく、ライフスタイル、音楽、ファッションなどがマッチする象徴的な場所として、メタバース内のすべての人がアクセスできるようにすることを目指す。」と述べた。

The Sandboxは、4000万ユーザーを誇る「The Sandbox」シリーズのイーサリアムブロックチェーンをベースにしてつくられたメタバース空間である。ユーザーはメタバース上でLAND(土地)を購入、レンタルすることで、オリジナルのゲームやアイテム、キャラクター、サービスを作成できる。これまで、adidas OriginalsやAtari、高級ファッションブランド「Gucci」、Snoop Dogg氏など、複数のブランドや著名人が仮想土地を購入している。