SBINFT株式会社は2日、「SBINFT Market」を3月17日にリリースすると発表した。
「SBINFT Market」は、同社が開発・運営を行うパブリックチェーンによるNFT(非代替性トークン)の発行・販売・二次流通機能を備えたキュレートされたマーケットプレイスである。NFTマーケットプレイス「nanakusa」をリブランディングした新たなサービスで、全面リニューアルすることで、機能性の向上と使いやすさを実現するという。17日の公開までは「nanakusa」を利用できるようだ。
同マーケットプレイスでは、公認アーティスト及び提携しているコンテンツ事業者がデジタルアート、音楽、写真などの作品、ゲームキャラクターやチケットなど有用性のあるNFTを販売できる。利用者は同マーケットプレイス上にあるNFTを購入でき、NFT購入者は二次流通機能により個人間で取引を行うこともできる。二次流通で取引が成立すると、公認アーティスト及び提携事業者が規定したロイヤリティが還元される。
NFT作品の販売は、任意の価格で販売する通常販売と、オークション販売の2つが選択できるようだ。決済方法は、暗号資産のEthereum及びPolygon、クレジットカード決済が利用可能となっている。
同社は、スタートバーン株式会社とパートナーシップを締結しており、同マーケットプレイスに搭載されるシステム「Startrail」は、スタートバーン株式会社が開発を行うアートのためのブロックチェーンインフラである。アート作品に対してNFTを発行することで、取引が行われるたびに情報が自動で記録されるようになり、ブロックチェーンの耐改ざん性の高さによって作品の正しい価値を守ることができる。
NFTが国内外で注目されている中で、国内の企業もNFTマーケットプレイスを展開している。直近では、株式会社FISCO Decentralized Application Platform(FDAP)が「Zaif NFT Marketplace」をローンチ、楽天グループが2月25日に「Rakuten NFT」の提供を開始した。また、ミクシィがDAZNと共同でスポーツ特化型NFTマーケットプレイス「DAZN MOMENTS」の提供を2022年春頃に提供開始すると発表している。今後も国内外でのNFT事業の動向に注目が集まりそうだ。