株式会社アカツキは12日、Web3領域に特化した25億円規模のWeb3特化ファンド「Emoote(エムート)」の設立を明らかにした。

アカツキはこれまでエンターテインメント×テクノロジー特化型ファンド「AET Fund」、国内スタートアップ、アーティスト支援を目的にしたファンド「Heart Driven Fund」を通して、国内外の様々な企業を支援してきた。2022年4月には国内スタートアップ支援を目的にした50億円規模の新ファンド「Dawn Capital」の運用開始を発表している。

今回、Web3領域の成長トレンドを踏まえ、2021年にシンガポールにEmoote Pte. Ltd. を設立して25億円規模のWeb3領域特化ファンド「Emoote」の運用を開始したようだ。Emooteは、アジアを中心にエンターテイメント、メディア、ライフスタイル分野をWeb3テクノロジーで変革する20以上のプロジェクトに既に投資を実施してきたという。

投資ステージはシードを含むアーリーステージで、主なエリアはアジア50%、US 40%、その他10%となっている。主な投資先として、日本で大流行しているアプリ「STEPN」、世界を代表するVCであるAndreessen Horowitz、Delphi Digitalが共同リード投資を行う「BreederDAO」などが挙げられた。

2022年はWeb3領域における大型の資金調達、スケールアップの事例も多く、今後より一層Web3領域でのプロジェクトが増加することが見込まれている。GameFiの代表格であるAxie Infinity、GameFiスカラーシップのYield Guild Gamesなどの成功事例を受け、日本においてもWeb3領域プロジェクトが急増してきているという。今後も、国内のクリプト、NFT、メタバースなどWeb3領域のスタートアップに対して、投資とグロース支援を積極的に行っていくようだ。