以下は、フィスコ・マーケットレポーターのタマラ・ソイキナ(ツイッター@ crypto_russia)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2022年5月19日に執筆

最近日本の仮想通貨(暗号資産)取引所で新しく海外のブロックチェーンプロジェクトが上場する事例が増えてきました。日本ではあまり知られていなくても、世界的に大きなコミュニティを持ち、将来性のある野心的なプロジェクトは多くあります。
今回は、2021年に成功したAxie Infinityなどの数々のゲームファイプロジェクトの成功を支えたことで注目を集める分散型ゲームギルドをご紹介したいと思います。

- Yield Guild Games -

Yield Guild Games(以下、YGG)は、ブロックチェーンゲームで収益を生むNFTを獲得する分散型ゲームギルドです。Discord上に95,000人以上、24カ国以上に2万人以上のスカラーが存在しています。これらのプレイヤーの多くは、YGGの2大成長地域である東南アジアとラテンアメリカといった発展途上国に位置しています。フィリピン、インドネシア、タイ、インド、アルゼンチン、ブラジル、コロンビア、ペルー、チリ、ベネズエラなどです。

YGGの共同設立者であるギャビー・ディゾン氏は、マニラを拠点とするモバイルゲームスタジオAltitude Gamesを共同設立した実績を持ちます。2018年からは大人気ゲームファイであるAxie Infinityの初期のコミュニティメンバーとしてAxieの収集と育成を始めました。そして、ゲームの人気が急上昇し、コミュニティの参加者が増加するにつれ、ギャビーは自分のAxieを、資金に余裕のない他のプレイヤーに貸すようになったのです。そして、ゲーム内の報酬を得るようになったプレイヤーは、ギャビーから借りたAxieを使い、ギャビーに返済していたのです。

2020年10月、フィリピンの人々がコロナ禍の中で自分の好きなことで新たな収入源を作ることができたのを見たギャビーは、プレイヤーと投資家が互いにNFTゲームを始めるのを助けるグローバルネットワークを立ち上げることを思いつきました。このアイデアがYGGの元となりました。その後、ベイリー・リー氏とオウル・オブ・モイストネス氏が加わり、何百万人もの人々をプレイトゥアーン革命に参加させるという使命を達成することになったのです。

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